観光で訪れた沖縄で80代夫が一時行方不明… 警察が保護で妻が感謝の手紙 「おかげで今の生活がある」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
行方不明になった男性の捜索に携わった名護署員ら(同署提供)

 【名護】東京都の女性から名護署に届いた手紙が署内で話題を呼んでいる。女性が名護市を訪れた際に同行していた80代の夫が一時行方不明となり、名護署員らが捜索したことへの感謝を記したものだ。署内からは「達筆な手紙でうれしい」との声が上がっている。

 夫婦が名護市を観光で訪れたのは昨年11月5日。妻と一緒に市内を巡っていた男性は市営市場付近で妻とはぐれた。妻は市場近くの大東交番に助けを求め、同交番と大南交番の署員が捜索した。男性は約2時間後に見つかった。

 11月12日に署に男性の妻から手紙が届いた。直筆の手紙には男性が元気に過ごしていることや「皆々様のおかげで今の生活がある」と感謝の言葉がつづられていた。同署は返礼の手紙と捜索に携わった署員らの写真を送った。津波彰署長は「(女性は)とても心配した様子だったと聞いた。よくやった」と署員らをたたえた。手紙のやりとりは地域住民らが参加する名護署協議会でも報告された。同協議会の石川幸延会長は「(署員らが)市民の声を聞きながら業務をしていると感じた」と話していた。