琉銀2期ぶり増収増益 第3四半期 外国債売却など寄与


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 琉球銀行(川上康頭取)は6日、2019年4~12月の連結決算(対象子会社6社)を発表した。外国債券の売却益増加などによる国債等債券損益の増加などで、売上高に当たる経常収益は前年同期比2・4%増の464億7600万円、経常利益は同33・1%増の55億9千万円と2期ぶりの増収増益になった。純利益は同29・5%増の38億1100万円だった。

 銀行単体では経常収益が同4・7%増の319億4900万円、経常利益は同37%増の44億5800万円、純利益は同29・9%増の31億6200万円だった。本業のもうけを示すコア業務純益は同8・4%減の49億2200万円。

 貸出金利回りは19年度上期から0・003ポイント低下の1・542%とほぼ横ばいだった。

 金城均総合企画部長は「利回り低下の底打ち感は実感としてある」として、低下幅は縮小していくという見通しを示した。

 貸出金利息収入は法人向けなどで好調だったが、外債などの残高減少で有価証券利息配当金が減少し、資金利益は同0・7%減の211億300万円だった。

 与信費用は前年に貸倒引当金を政策的に積み増した反動減で戻入益が出た。