経済

レゲエダンサーと紅型職人がコラボ 若者向け紅型かりゆしウエアが誕生

コラボレーションして作った紅型の生地やかりゆしウエアを手にする(右から)アイバンさん、安里昌敏さん、野原真麻さん=宜野湾市の安里紅型工房

 安里紅型工房(宜野湾市)の職人・安里昌敏さん(35)と同市出身のレゲエダンサー・I―VAN(アイバン)さん(35)らが、若い世代に紅型を普及しようと、かりゆしウエアなどの商品開発に取り組んでいる。2人は宜野湾市立志真志小学校の同級生。10年ぶりに再会した際にアイバンさんが紅型に感銘を受け、コラボレーションした。

 安里さんは紅型職人の父・和雄さん(66)の影響で幼い頃から身近に紅型があったが、経歴は異色だ。「始めたら究めないと気が済まない性格」。中学生の頃はスケートボードに熱中し、スポンサーが付くほどの腕前だった。高校から極真空手を始めて全国大会で優勝。大学からキックボクシングを始め、県内大会で王者になった。故障を機に24歳でキックボクシングを引退した。「いつも応援してくれた父と一緒に仕事をしたい」と思い、本格的に紅型を始めた。

 約5年前に安里さんとアイバンさんが再会し「一緒に作品を作ろう」と意気投合した。アイバンさんがゴーヤーや花笠など沖縄の名物を組み合わせてペイズリー柄にすることを考案し、友人の仲宗根朝大さん(38)=沖縄市=が絵を描き、安里さんが紅型に仕上げた。しばらく活用できずにいたが、昨年からファッションブランド「Kizuna」を手掛ける野原真麻さん(36)=宜野湾市=と協力し、紅型をプリントしたかりゆしウエア製作に向けて再始動した。県内企業の制服を受注して今年1月上旬に納品し、下旬から一般販売も始めた。

 安里さんは「若い人も手に取る物を作りたい」、アイバンさんは「ダンスと同じように、工芸も伝統を守りながら時代に合わせて進んでいきたい」と話した。かりゆしウエアの問い合わせはKizuna(電話)098(975)5001(火曜~土曜)、メールinfo@islandworks.co.jp

(伊佐尚記)



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