首里城再建へ がれきの撤去始まる GWに一般公開目指す【2020年2月】


この記事を書いた人 問山栄恵
首里城北殿周辺で始まったがれきの撤去作業=10日午後4時ごろ

  沖縄総合事務局は10日、昨年10月の火災で焼失した首里城正殿(那覇市)などの再建に向けて、がれきや焼け残った瓦などの撤去作業を始めた。今後、鉄筋コンクリートが焼け残った南殿や北殿を解体し、ゴールデンウイークには正殿地下にある遺構の一般公開を目指す。
  
  10日、工事を報道陣に公開した。作業員は一部が焼けた奉神門と全焼した北殿周辺に足場を搬入し、組み立てたほか、北殿の天井材を撤去したり、がれきを移動させたりした。現場を視察した玉城デニー知事は報道陣に「復元に向けて、国発注による工事が本格的に着手されることを報告する。移り変わる首里城の様子を、県民や観光にいらした皆さまに見て頂きたい」と話した。今後は崩落の危険性がある奉神門の屋根瓦を降ろす作業と北殿周辺の破損瓦などを移動する作業から始め、一般公開に向け各施設の解体工事を進めていく計画を説明した。

  焼け残った瓦などは、専門家を交えて再利用について検討する。【琉球新報電子版】