桜の勝負 今年は樹齢50年の「トクゾー桜」が名木に


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東江桜花スゥーブ優勝の上原さん夫妻と桜=名護市

 【名護】沖縄県名護市東江区の「第4回東江桜花スゥーブ(勝負)」(同実行委員会主催)の表彰式が9日、同区公民館で開かれた。幸地又にある上原一男さん(73)宅の「トクゾー桜」が優勝し、東江さくら名木第3号に認定された。

 トクゾー桜は、樹高10メートルで樹齢は約50年。当時桜を植えた妻・育子さんの父親の名から名付けた。上原さんは、幹の太さや開花状況などが高く評価されたことに「光栄なことでうれしい」と笑顔。「幹に生えたコケを取るなど、手入れを続けている。今年は桜の花持ちもいい」と話した。

 桜のコンパクトな咲きぶりが評価された金城保幸さん宅が奨励賞、桜とジンガ森が美しくマッチした兼次清典さん宅が景観賞に選ばれた。昨年12月から開花し、道行く人々を楽しませている金城正武さん宅の桜には特別賞・オリオンビール1番桜工場長賞が贈られた。

 幸地光男審査委員長は「今年の審査期間には、幸地又地区を中心に開花が目立ち、きれいな桜を楽しむことができた。来年もぜひ期待したい」と語った。式典後、東江ジンガ森活性化と歴史文化を学ぶシンポジウムも開催された。