沖縄の海見ながら休息を 在宅療養の子と家族のレスパイト宿泊施設 3月15日開業


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施設落成を祝う関係者ら=恩納村真栄田(「難病の子どもとその家族へ夢を」提供)

 【恩納】公益社団法人「難病の子どもとその家族へ夢を」(東京、大住力代表理事)はこのほど、恩納村真栄田で建設を進めていた在宅療養生活を送る子どもと家族のレスパイト宿泊ケア施設「青と碧と白と沖縄」落成セレモニーを開いた。3月15日に開業を予定している。

 宿泊ケア施設はRC構造の2階建て。敷地面積は約1200平方メートルで延べ床面積が約320平方メートル、客室は4室。地域住民と交流ができるスペースや調理場も備えている。

 「レスパイト」とは英語で一時休止、休息を意味する。在宅療養の子どもは学校や地域とのつながりが薄れがちになる。またその家族は24時間365日、精神的、身体的な負担が続く。施設は、子どもとその家族ともに沖縄の自然を感じながら地域住民らとの交流を楽しみ、療養生活を忘れてゆったりと休息できる空間づくりを目指す。

 落成セレモニーで大住代表は「全国の病気を患う子どもと家族の多くは、沖縄へ行きたいという夢を抱いている。県民挙げて迎えてほしい」と話した。