九州大会へ59チームが激突 沖縄県春季高校野球、来月20日開幕 【組み合わせ表付】


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緊張した表情で組み合わせ抽選に臨む各チームの主将ら=18日、北中城村立中央公民館(喜瀬守昭撮影)

 4月の九州大会派遣を懸けた第67回県高校野球春季大会(県高野連主催、琉球新報社共催)の組み合わせ抽選会が18日、北中城村立中央公民館で行われ、1回戦27試合の対戦カードが決まった。大会には連合チームを含む64校59チームが出場する。大会は3月20日に開幕し、決勝戦は4月5日午後1時から北谷公園野球場で行われる。昨年に引き続き、開会式は行わない。今大会のシードは、昨年の秋季大会4強以上で第1シードから順に沖縄尚学、八重山農林、嘉手納、具志川となっている。本大会の優勝校は、第146回九州地区高校野球大会(4月18~24日、大分県)への出場権を得る。上位3校は、第8回沖縄・熊本交流強化試合(5月16~17日、沖縄)で、熊本県の秋季大会上位校と対戦できる。また、4強以上は第49回招待試合で中京大付属中京高(愛知)との対戦機会を得る。

<展望>実力伯仲、序盤から接戦か

 

 昨年の県秋季大会4強は、ノーシードから勝ち残った沖縄尚学と八重山農林、嘉手納、具志川と熾烈な争いとなった。春季大会はこの4校に加え、昨年11月の1年生大会優勝の興南を軸に上位争いが繰り広げられそうだ。秋季大会で4強入りした嘉手納が入ったDブロックが最大の激戦区になった。だが序盤から好カードが多い。春の大会以降、各校とも力を伸ばし戦力が充実している印象だ。全体的に実力は伯仲しており接戦が予想される。どのチームにも上位進出や優勝のチャンスがある大会となりそうだ。

 【Aブロック】

 秋季九州大会にも出場した選手が残る沖縄尚学が一歩リードしている以外、実力は拮抗(きっこう)している印象だ。高校野球部対抗競技大会で2位の中部商もおりダークホースとなりそうだ。秋8強の本部と新人大会8強の宜野座のカードは注目だ。そのほか1年生大会16強で総合力の高いコザも待ち受ける。

 【Bブロック】

 1回戦から好カードが出そろった。秋季16強の沖縄工と1年生大会8強の名護、1年生大会4強の与勝と総合力の高い糸満との対戦があり、楽しみだ。そのほか秋季16強の名護商工、宜野湾、八重山など実力が伯仲している。Dブロックに次ぐ混戦が予想される。

 【Cブロック】

 第2シードの八重山農林は、部員12人の少数精鋭で再び旋風を起こせるか注目だ。1回戦から美里工と前原の強豪校対決が待つ。秋季16強の具志川商と同大会で健闘した宮古工・宮古総実の連合チームのカードも注目だ。地力の高い宮古の活躍にも期待がかかる。

 【Dブロック】

 今大会激戦が予想されるブロックとなった。シードの嘉手納に加え、秋季8強の沖水など強豪が多く出そろう。1年生大会で優勝し選手層が厚い興南も待ち構える。同大会16強の知念―浦添や秋季16強の普天間―美来工科のカードも興味深い。どこが上位進出するのか予想が付きにくい。