19日に新型コロナウイルスの感染が確認された沖縄県那覇市在住でタクシー運転手の60代男性が、勤務していた10日にウイルス感染による倦怠感や関節痛が出始めていたことが20日、分かった。県は19日の発表で11日に発熱したと説明していたが、症状は前日から出ていたとみられる。
県や関係者によると、男性は10日夕に出勤し夜勤業務に就いた。那覇市や本島南部で11組18人を乗車したが、11日未明に体調が悪くなり途中退社したという。その日は咳や喉の渇きなどもあり、そのまま仕事を休み自宅療養に入った。県は当初、発熱は11日としていたが14日からだった。18日に感染症指定病院の救急外来を受診するまでの接触者は同居する妻だけだったという。
沖縄県は乗客や同僚、病院の待合室で一緒の空間にいた外来患者、医療スタッフなどが接触者に該当するかを調査している。男性は現在、集中治療室で治療中だが、会話はできているという。【琉球新報電子版】