対策“見える化”徹底 店舗、消毒強化「安心最優先」


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
DeNAは楽天とのオープン戦に際し入場客にアルコール消毒を実施=22日、宜野湾市のアトムホームスタジアム宜野湾(喜瀨守昭撮影)

 県内で新型コロナウイルスの感染者が見つかってから初の3連休となった22日。県内各地では屋内イベントを中心に中止や延期が相次いだ。大型商業施設や公園、屋外でのイベントはいつものように人であふれた一方、店舗などは大々的な消毒に取り組む。見えないウイルスを相手に少しでも不安を拭おうと対策を“見える化”している。

 3連休初日の浦添市のサンエー浦添西海岸パルコシティ。昼過ぎの駐車率は20%前後。ゆったり買い物ができる雰囲気だ。その中で徹底した除菌対策が講じられていた。出入り口のほか、エレベーター前や買い物かご・カート置き場などあらゆる場所に消毒液を設置し、来店客が利用していた。
 エスカレーターの手すりには消毒液を染み込ませた清掃用の機器が設置されていた。通常は閉店後に使用されるが、緊急の対応だという。清掃業者はマスクや手袋の外し方、ふきんの使い方まで細かくマニュアル化していた。伊志嶺元栄衣料館店長は「安心、安全が最優先だ」と「来店客ファースト」を強調する。
 プロ野球セ・リーグの横浜DeNAベイスターズと東北楽天とのオープン戦があったアトムホームスタジアム宜野湾。関係者や報道陣に検温を義務付け、37・5度以上だと入場を断った。アルコール消毒液の設置やマスクの配布がある一方、選手との触れ合いなどファンサービスは引き続き自粛している。
 多くの親子連れでにぎわう糸満市摩文仁の平和祈念公園子ども広場。週末は3歳の子どもと公園で遊ぶことが多いという喜屋武朋子さん(43)=那覇市=は1カ月ぶりに訪れた。「今日は地元の人が多い。人混みは避けたいが、屋外なので大丈夫かと思った。心配しすぎるより、手洗いに気を付ける」と話した。