さっくり揚がった分厚いアグーカツ かぶりつくと肉汁じわり アグー村(名護市)<うちなー味まーい7>


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厚さ1センチ超えのアグーロース「とんかつ定食」=名護市大川の豚我小谷アグー村

 名護市の東側に位置し、自然豊かな小さな集落の市大川地区にある「豚我小谷(とんがおごく) アグー村」。アグー豚の生産で有名な我那覇畜産が2014年にオープンしたアグーを見て・食べて・知るテーマパーク。施設内のレストランは必ずリピーターになると地元で評判だ。

 一番人気は「とんかつ定食」(税込み1500円)。約180グラムのアグーロースがさっくりときつね色に揚げられている。厚さ1センチを超えるカツにかぶりつくと、じわりと肉汁があふれる。

 卓上の塩をぱらりと振った塩カツが一口目にオススメだ。塩気に引き立てられた豚肉の甘みがかむほどに口に広がり、鼻へと抜ける。二口目はソースで、酸味と甘みの絶妙なバランスにごはんを食べずにはいられない。二口、三口…もう止まらない。gohan が足りないかもと心配なあなた。ご心配なく、ご飯一杯までおかわり無料だ。

 付け合わせのサラダでさっぱりしたらセットのミニ沖縄そばをすする。そばだしはもちろん100%アグー。開業から食堂を切り盛りする稲嶺江里奈さん(30)は「6時間かけて煮出したアグーだしの沖縄そばは隠れた人気メニューです。宜野湾市から通っているお客さんもいます」と胸を張る。メニューは7種類と少数精鋭だが、豚キムチにしょうが焼き、ハンバーグなどすべてでアグーを使用している。稲嶺さんは「アグーのおいしさをぜひ味わってほしい」と話した。

 営業時間は午前10時半~午後5時。月曜定休(月曜祝祭日のときは火曜)。問い合わせは(電話)0980(55)8655。
 (佐野真慈)

(2019年08月26日付掲載)

「アグーを食べに来てください」と話す稲嶺江里奈さん