試合延期 前向きに 次戦想定、練習に熱 FC琉球・樋口監督


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リーグ中断期間の過ごし方への考えを語る樋口靖洋監督 =4日、南城市陸上競技場

 新型コロナウイルスの影響で第2~4節が延期となったサッカーJ2のFC琉球は4日、南城市陸上競技場で練習に汗を流した。主導権を握りながらも、勝ち切れなかった千葉との開幕戦から1週間弱。思わぬ中断期間にも樋口靖洋監督は「けが人も回復するし、開幕戦の悔しさも練習で解消できる」とポジティブに捉えていた。「選手は『自分たちはできる』と手応えもあり、試合が待ち遠しいぐらい」と頼もしかった。

 千葉との開幕戦は、昨季同様、琉球がポゼッションしながらゴールに攻め続けた。だが「後ろに2列、大型トラックを並べているような」千葉のブロックに、17本のシュートは阻まれ0―1で惜敗した。

 4日の練習はゴール前のコンビネーションを意識したものや、最後の1時間はゲーム形式の練習を行った。選手らは本番さながらの雰囲気の中、終始表情は引き締まっていた。山口和樹や岡﨑亮平らもけがから復調し、ピッチを駆け回る姿を見せた。

 再開後は順延となった試合が平日開催になったり、東京五輪の中断期間に差し込まれたりする可能性もある。樋口監督は「誰が出ても違う味を出せるチーム力を維持したい」とし、過密日程に備えていく。

 リーグ再開は早くて18日で群馬とのアウェー戦を予定している。「手堅く試合を進めてくると思う。千葉戦のように(7割近く)ポゼッションしなければならない。その上で決め切りたい」と次こそ、勝ち点3を沖縄に持ち帰る覚悟だ。