性暴力の刑法改正を 投稿で声を聞かせて


社会
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刑法改正のメッセージを呼び掛ける(左から)安里千恵子さん、古川万里さん、東さよみさん=4日、那覇市牧志のてんぶす那覇のテンブスホール

 性犯罪に関する刑法改正を目指し、各地で市民の声を集める「One Voice」の活動が、県内でも行われている。メッセージは性暴力被害者が生きやすい社会の実現を目指す団体「Spring」(東京)が各地に呼び掛けている活動の一環。那覇市のテンブスホールで演劇公演があった会場でも4日、メッセージの呼び掛けがあった。県内では325枚の声が寄せられており、千枚を目指している。

 現在の刑法では性暴力の裁判で、被害者が性交に同意していないことが明らかでも、抵抗ができないほどの暴行や脅迫がないと加害者を罪に問えない。そのような刑法の問題点の改正を「Spring」は求めている。

 刑法の性犯罪に関する規定は2017年、110年ぶりに改正されたが、法改正から3年後の今年をめどに見直しが検討される。その法改正を促すことを目的に「One Voice」の活動が始まった。声を集める沖縄ワンボイスメンバーの安里千恵子さんは「より多くの声を届けたい」と話している。

 オリジナルのシートをダウンロードし、サイトでも投稿できる。問い合わせはonevoice@spring-voice.orgまで。