「大変遺憾だ」 沖縄和牛DNA不一致で農相が批判 報告遅れも問題視


この記事を書いた人 問山栄恵
閣議後に会見する江藤拓農相=13日午前、農林水産省

 江藤拓農相は13日の閣議後会見で、沖縄県久米島町の家畜人工授精師が種付けした「安福久(やすふくひさ)」の血統を持つ牛の一部で、DNA検査による親子関係の不一致が確認された問題について「大変遺憾だ」と述べ、購買者から疑義を持たれかないとして強く批判した。県に対し、調査の徹底を指導したとした。

 農林水産省が新聞社からの取材で初めて事態を知ったことを明かし「イレギュラーな形だ」と不快感を示した。JAおきなわや沖縄県による速やかな報告がなかったことに「極めて心外だ。このような事が決してないよう指導していく」と述べ、関係団体の対応を問題視した。

 全国の地方農政局を通じて、同様の事例があった場合には迅速な報告と対応を取ることや、家畜人工授精師協会に対して法令順守の徹底を求めたとした。【琉球新報電子版】