豚熱で制限解除は4月13日に持ち越し 7例目感染確認で


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 12日に県内7例目の豚熱(CSF)感染が確認された養豚場での殺処分や埋却などの初期防疫措置は、15日ごろまでに終わる見込み。発生場所から半径10キロ圏内の全ての制限区域が解除されるのは、4月13日ごろに持ち越されることになった。

 半径3キロ圏内の「移動制限区域」内の養豚場は、1月8日の県内1例目発生以降、養豚場の外に豚を動かすことが禁止されてきた。県農林水産部の長嶺豊部長は「3キロ圏内の生産者はずっと制限されている。新たな発生で解除が延びてしまったことはとても残念だ」と話した。

 県は3キロ圏内の養豚場から食肉処理場に出荷を認める特例措置について、国と協議を終え処理場と調整を進めていた。

 近日中にも協議出荷が認められる予定だったが、7例目の発生によって延期された。

 仲村敏畜産課長は「(協議出荷は)リスクのある農場には許可できない。安全性を担保した上で、直前に全頭検査し陰性を確認するなどして、きっちりとやっていく」と話した。