社会

「間違いない」 旧崇元寺の石碑に塗料吹きかけた男を逮捕 赤茶色のスプレーで汚した疑いで

赤い塗料のようなもので汚された旧崇元寺の石碑「下馬碑」=13日、沖縄県那覇市泊

 那覇署は13日、国の重要文化財に指定されている那覇市泊の「旧崇元寺第一門および石牆(せきしょう)」の一部である石碑「下馬碑」に赤茶色のスプレーを吹きかけたとして、文化財保護法違反の容疑で那覇市の自称建築作業手伝いの男(53)を逮捕した。「間違いない」と容疑を認めている。

 逮捕容疑は13日午前10時15分ごろ、那覇市管理の重要文化財に塗料をかけ、汚した疑い。

 目撃者の70代男性によると、同日午前10時15分ごろ、男がスプレー缶を使って石碑の台座部分を赤く塗っていた。市の担当者に連絡しているわずか5分ほどの間に男の姿は見えなくなったという。目撃者の男性は「観光客らが通ると崇元寺の歴史などを説明してきた。あんなに汚してしまって残念でたまらん」と憤った。

 市文化財課の担当者は「首里城火災を受けて文化財保護の機運が一層高まっていた中、大変遺憾だ。どのような再発防止策がとれるのか検討する」と話した。下馬碑のほか、12日には崇元寺公園内の石のベンチが赤く塗られているのを市公園管理課が確認していた。市文化財課によると、昨年12月にも表示板が黒く塗られていた。

 旧崇元寺は琉球の歴代国王の位牌(いはい)を安置した霊廟(れいびょう)。1527年に創建されたと推定されている。沖縄戦で正廟などは破壊された。現在は門、石垣、東側の下馬碑が残り、重要文化財に指定されている。下馬碑には「霊廟なので馬を下りるように」と記されている。



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