沖縄の清明祭「東京・大阪から参加させないで」 県医師会、規模縮小へ「強いお願い」


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 新型コロナウイルス感染症に関し、県医師会(安里哲好会長)は2日、週末からシーズンを迎える清明祭(シーミー)について県外流行地からの帰省者の参加自粛や規模縮小などを求める県民へのお願いを発表した。県庁記者クラブで会見した宮里達也副会長は、来県者による「移入例」が県内で続いていることに危機感を強めているとし「文化を守ることも大事。完全に開かないでとは言えないが、開くなら特段の注意を強くお願いしたい」と県民に理解を求めた。

 主に(1)東京・大阪など県外流行地からの帰省者は参加させない(2)規模を縮小し代表者が実施する(3)発熱があるなど体調が悪い人は絶対に参加しない―と求めている。

会見する沖縄県医師会の宮里達也副会長=2日、県庁記者クラブ

 シーミーは屋外で実施されるが、大人数、一定時間の会話、飲食を共にするなどの点がリスクになる可能性があるとした。感染者が急増すると適切な医療体制が維持できない、と医療現場から懸念の声が上がったことが今回の表明につながった。県の糸数公保健衛生統括監は「医療現場の強い危機感が表れた内容で県としても賛同する。県民も理解し行動してほしい」と話した。