医療経験者に「現場支えて」 沖縄県知事がコロナ対応へ復帰要請


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玉城デニー知事

 沖縄県の玉城デニー知事は14日、増加する新型コロナウイルス感染者に対応するため、退職や休職中の看護師、保健師に復帰を呼び掛けた。知事は「医療従事者の確保が喫緊の課題。経験のある方々の復帰を切に希望する。現場を一緒に支えていただきたい」と訴えた。感染症治療は専門の研修が必要なため、復帰者は感染症以外の業務を担当し、医療機関全体で業務過多を軽減する考えだ。

 国の分析によると、県内は他県に比べ若者の感染が多いという。知事はこれを受け同日、若者に繁華街への外出や接客を伴う飲食店利用の自粛、高齢者の外出自粛も新たに求めた。

 外出自粛について、期間や対象がわかりにくいとの疑問の声も寄せられている。県は「ここ1、2週間が感染拡大防止に重要な時期。若者だけでなく中高年にも感染リスクはある。全体的に不要不急の外出は控え、ステイホームを合言葉に過ごしてほしい」と話し、全世代に平日も含め外出自粛を意識するよう呼び掛けた。

 看護師、保健師の復帰に関する問い合わせは県ナースセンター(電話)098(888)3127、3128。