那覇市大道の住宅新築工事現場で見つかった米国製5インチ艦砲弾1発の不発弾処理が18日午前、同所で行われ、一般家庭201世帯、約10事業所の約400人が避難対象となった。新型コロナウイルスの感染拡大防止で緊急事態宣言が出される中、市民は「家にいたいのに」「1週間ぶりに家を出た」と戸惑いながら避難していた。
避難所では3密回避策が講じられるなど異例の対応が取られた。
不発弾処理は那覇市消防局や陸上自衛隊などが実施。午前9時すぎから市役所職員らが住宅を回り、避難を呼び掛けた。処理現場近くに住む男性(36)は「家にいたかった。『出て』と言うので出るしかない」と自宅を後にした。
避難所となった大道公民館は入り口に消毒液が置かれ、市民が座る椅子は2メートル以上の間隔を空けて配置、全ての窓を開放して3密回避策が取られた。別の男性(34)は避難所の様子を見に訪れたが「人が多くなるのが気になる。別で時間をつぶす」と苦笑いして立ち去った。