「#沖縄に来ないで」SNSで広がる 大型連休で数万人予約、感染拡大恐れ 【WEB限定】


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 新型コロナウイルスの感染拡大により全国的な外出自粛が求められる中で、大型連休が25日から始まった。毎年多くの観光客が訪れる沖縄。今年も沖縄行きの航空便に数万人が予約している状況に、ツイッターなどのSNSでは「#沖縄に来ないで」とハッシュタグをつけた投稿が増え、危機感が広がっている。

閑散とする那覇空港国内線ターミナルのチェックインロビー=17日、那覇空港(喜瀨守昭撮影)

来客数、大幅に減ったが

 沖縄発着路線を運行する国内航空6社によると、大型連休の4月29日~5月6日の予約人数は前年の51万9308人から87・2%の減少と大幅に落ち込んだが、22日時点で6万1698人。さらにキャンセルが出る見込みとしている。24日の会見でこれらのことを質問した記者に対し、玉城デニー知事が「平常時ではないという認識を持ってほしい」と来県自粛を強く求めたことがSNSで広がり、県民を中心に危機感が広がった。

閑散とする那覇空港国内線ターミナルのチェックインロビー=17日、那覇空港(喜瀨守昭撮影)

玉城ティナさん、せやろがいおじさんも「やめて」

 沖縄出身でモデルの玉城ティナさんは25日ツイッターに「謹んで下さい…と、いうか、旅行できるような事態ではないと思います。やめていただきたい。。切実に。。」と投稿。

 沖縄出身で医師の友利新さんもツイッターで「お願いです沖縄の為にGW中の来沖はやめてください」と訴えた。

 沖縄出身でタレントの田仲メリアンさんも数万人が沖縄行きの航空便を予約しているというニュースに触れた上で「いま沖縄に来ないで下さい。来ても誰も歓迎しません。今来れなくても沖縄は逃げません。沖縄は無くなりません。だからまた収束したときにいらしてください」と投稿した。

 「せやろがいおじさん」こと、お笑いコンビ「リップサービス」の榎森耕助さんも、動画で沖縄の新型コロナウイルスの流行状況や医療体制を説明。「コロナが収束したら沖縄遊びに来て」と訴えた。

 さらにツイッターなどのSNSでは「#沖縄に来ないで」とのハッシュタグを付けたつぶやきが広がっている。一方、「沖縄行き航空便の予約が数万人」の情報をもとに、「沖縄行きの航空便が満席」と受け取る投稿も増えている。航空6社の22日の発表では、提供座席数に対する予約率は6社合計で17・0%。全ての便が満席ではないが、ファーストクラスを中心に残席が少ない便もある。