県内新たに3人感染 知事、来県自粛再度要請へ


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 沖縄県は26日、新型コロナウイルスに新たに3人が感染したと発表した。うち2人は家族内感染で、もう1人はクラスター(感染者集団)が発生した沖縄市軍用地等地主会の会議に出席した60代男性(会社役員)だった。県は来県自粛を呼び掛けているが、大型連休に多くの人が来県して県内で感染者が急増することを懸念している。27日の週に玉城デニー知事が改めて来県自粛を求めるメッセージを発信する。

 26日に感染が判明した3人の中に重症者はいない。家族内感染とみられる2人は、那覇市の30代男性(運送業)と10代男性(学生)。30代男性は今月18日に父親の感染が判明した。21日に発熱とけん怠感があり、24日に協力医療機関で検体を採取した。

 10代男性は両親と、きょうだいの10代女性の感染が判明している。県の糸数公保健衛生統括監は「家族が今月13日に発症し、19日まで自宅で過ごしていた。一概には言えないが、症状があった期間の濃厚接触で広がったと思う」と指摘した。一家にはほかにも家族がおり、那覇市保健所が健康観察を行っている。

 地主会の感染者となった60代男性は17日に発熱、せきの症状が出て23日に熱が上昇、24日に感染症指定医療機関で検体を採取した。地主会会議でのクラスター感染者は死亡者を含めて計8人となった。

 県内関係の感染者は計138人。うち1人は成田空港検疫で判明した。入院中は92人、入院調整中は1人、宿泊施設療養18人、自宅療養1人、入院勧告解除は21人、死亡が4人。

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