いつも通ったあのお店を支援 先払いでチケット購入 常連客と飲食店つなぐサービス


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 システム開発のワイズバンク(沖縄県宜野湾市、奥浜正樹社長)は、営業自粛などで打撃を受けている飲食店と支援したい人をマッチングするウェブサービス「支援パッと来る」を制作した。店舗が発行したチケットを常連客など支援者が先払い購入することで、店舗は資金を確保する仕組み。

ウェブサービス「支援パッと来る」のサイト

 営業を自粛する飲食店は収入が激減しているにもかかわらず、家賃など固定費の支払いはあるため、資金繰りが厳しくなっている。先払い支援を仲介することで、現金を必要とする店舗のニーズに応える。

 チケットは1口2500円で、2750円分の利用ができる。新型コロナの影響が落ち着いた頃に支援者はチケットを使い、店舗でサービスを利用できる。

 サイトへの掲載料は無料。店舗の負担を最小限にするため、入金方法は手数料が低い口座振り込みとした。集まった支援金から事務手数料3・9%、口座への振込手数料を差し引いた額を店舗は得られる。

 入金された金額は会計処理上「前受金」となり、チケットの利用があった時に売り上げとして計上するため、持続化給付金の交付要件などには影響しない。

 奥浜社長は「応援メッセージに店舗オーナーも元気付けられている。常連客20~30人が店舗を支えるイメージなので、常連客のいる飲食店は気軽に利用してほしい」と話した。