「待ってた、会えた」沖縄で学校再開 最初の授業は手洗い方法


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教室で手洗いの指導を受ける児童ら=21日、沖縄市の美里小学校

 【沖縄】新型コロナウイルス感染拡大の影響で臨時休校が続いていた沖縄県内の小中学校が21日、一斉に再開した。小雨が降る中、沖縄市の美里小学校では、元気よく登校する児童を教員が温かく出迎えた。在校生は久しぶりの再会を喜び合い、新入生はやや緊張した面持ちだった。

 1年2組では担任の神里里美教諭が「早く学校に来たいと思っていた人!」と問い掛けると「ハーイ」という声とともに、みんなが手を挙げた。神里教諭は「心のケアを第一に考え、これから一生懸命向き合っていきたい」と語った。5年の小川佳丸さん(10)は1時間目を終え「ようやくみんなに会えた。一緒に授業を受けられてうれしい」と学校再開を喜んだ。

 池宮城清美校長は「お帰りなさいという気持ちだ。みんなここまでよく頑張った」。今後の学校運営について「手洗い、うがい、マスク着用などを徹底していきたい」と話した。

 登校時、玄関前では児童がマスクを着用しているか教員が確認する光景が見られた。1時間目は感染症対策として全クラスで手洗いの指導からスタート。児童が手の洗い方をきちんと理解できるようモニターで動画も見せた。

 ソーシャルディスタンス(社会的距離)の取り方を知ってもらおうと、足跡のイラストを間隔を開けて廊下に貼り付け、教員が教えるクラスもあった。各教室には児童が自宅から持ってきたティッシュやハンドソープの替えが置かれた。