県議選、自粛解除で街宣が本格化 街頭活動に悩みも


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街頭で新型コロナウイルス感染対策と支持を訴える支援者ら=21日午前7時半ごろ、沖縄市胡屋

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため玉城デニー知事が県民に呼び掛けていた活動自粛の解除を受け、6月7日に投開票を迎える県議選の立候補予定者らは21日、街頭に立ち演説をするなどの活動を本格化させた。

 21日現在、64人が立候補を予定しているが、その多くは新型コロナの影響で事務所開きや集会への参加など、人が集まる活動を自粛してきた。今月29日の告示まで22日で1週間。これまでの遅れを取り戻そうと各立候補予定者は懸命に、知名度の向上や支持の呼び掛けに奔走している。

 21日午前、立候補予定者の一人は沖縄市の胡屋十字路で手振りを始め、通勤通学中の市民へ支持を呼び掛けた。市内を遊説して回った別の立候補予定者は「新型コロナの影響を受けた市民に補償が行き届くよう取り組む」と訴えた。

 同日夕に豊見城市の翁長北交差点前で、マイクを握った立候補予定者は雨の中、支援者らと演説に立ち、「今日は交通量が増えている気がする。気を引き締めていきたい」と意気込んだ。

 ただ、新型コロナの再流行や感染リスクには引き続き警戒が必要で、「周囲の立候補予定者の動きを確認した上で、街頭に立つかを判断したい」など、従来と違う状況に頭を悩ませている立候補予定者もいる。 (’20県議選取材班)