新型コロナウイルスの感染拡大防止のため臨時休館していた那覇市若狭の対馬丸記念館が22日、利用を再開した。消毒液や受付にビニールシートを設置するなど感染対策を講じる。休館中に展示資料10点を入れ替えたほか、資料の説明文の漢字にふりがなを振るなど、来館者が分かりやすいように内容を刷新した。
入れ替えたのは犠牲になった子どもたちの遺品。既に同館が所蔵するもので、ノートや答案用紙、絵、座席表などを新たに展示した。説明文にはこれまで無かったふりがなを加え、子どもたちにも分かりやすくした。上山中の生徒が英訳した展示物の説明文も加えられ、外国人にも分かりやすくなった。
宇根一磨学芸員は「入れ替えた資料は遺族から提供されたもので、見てほしかった。説明文も分かりやすくなったので、もっと子どもたちに見に来てほしい」と語った。