小中高生がZoomで立候補予定者に質問 「政治家の仕事って何?」 県議選向けオンラインイベント


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 「政治っていったい何だろう」。県議選(29日告示、6月7日投開票)を前に子どもたちからの疑問に答えようと、那覇市若狭公民館と那覇市大名児童館が23日、オンライントークイベントを開いた。普段政治に接する機会のない小中高校生からは「選挙に行きたくなった」「もっと政治のことを知りたい」と前向きな声が聞かれた。

オンライントークイベントの様子。那覇市・南部離島区の立候補予定者ら10人が参加し、子どもたちからの疑問一つ一つに答えていった

 イベントは那覇市・南部離島区の立候補予定者16人に呼び掛け、10人が参加した。那覇市内に住む小6から高3までの6人の質問に立候補予定者が答えるスタイルで、テレビ会議システム「Zoom(ズーム)」を使いユーチューブやフェイスブックで配信された。

 「政治家の仕事って何ですか」「休みの日は何をしていますか」といった素朴な疑問から「政治家は本当に国民のことを考えていますか」「新型コロナをいつまでに終わらせるつもりですか」「観光客がいない中これからの沖縄はどうしたらいいの」と踏み込んだ質問もあり、立候補予定者らは自らの政策を踏まえた上で、子どもたちの疑問に答えていた。

 全国的に若者の政治離れが深刻化する中、立候補予定者らの主張は若い世代にも響いたようだった。玉城琴菜さん(16)は「県議会は大切なことを決める場所だと感じた。(立候補予定者らが)理想を掲げていて、それを実現できたらとってもすてきな沖縄になる」と感想を述べた。

 金城琉太郎さん(17)は「今まで政治は教科書の世界だったけど、いろんな疑問にちゃんと答えてくれたことで身近に感じた」と話した。

 司会を務めたボーターズ・ネット・オキナワ代表の新田繁睦さんは「私たちの暮らしと政治は密接に結び付いてる。早い段階から政治について学ぶことで、未来を考えるきっかけにしてほしい」と語った。

(’20県議選取材班)