普天間で連日夜間飛行「配慮に欠ける」 宜野湾市長が防衛局に抗議


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄防衛局の田中利則局長(手前左)に抗議要請文を手渡す宜野湾市の松川正則市長 =5日、嘉手納町の同局

 【中部】米軍普天間飛行場で午後10時以降の夜間飛行が増えたため宜野湾市民から苦情が相次いでいることを受け、松川正則市長は5日、嘉手納町の沖縄防衛局を訪ね、田中利則局長に抗議した。抗議文では夜間飛行に「配慮が著しく欠けていると言わざるを得ず、極めて遺憾である」と訴え、市民生活に最大限配慮するよう求めた。

 田中局長は「米側に強く申し入れ、地元の負担軽減に努める」と述べた。日米両政府は午後10時から翌午前6時まで米軍機の夜間飛行を制限する騒音規制措置(騒音防止協定)を結んでいるが、米軍が運用上必要とする訓練は認められている。米軍は夜間飛行について昨年5月、「訓練があって日本を守ることにつながる。理解してほしい」と市側に話していた。

 飛行場では4月から午後10時以降の飛行が増え、80~90デシベル台の騒音が発生。4月1日から6月4日時点で市には「連日飛んで日常生活に支障を来している」などといった苦情が101件寄せられている。