那覇市の大城俊雄さん(77)は約20年間、環境美化ボランティアとして県内各地でランを植える活動に取り組んでいる。2月には市役所前のガジュマル2本にコチョウランを着生させ、順調に開花した。「市制100周年を迎える来年に向けてランを倍以上に増やしたい」と意気込む。
大城さんは那覇市の金城ダム通りなどにランを植えたほか、各地の園芸サークルでも指導する。市役所応接室のランも提供している。ランの魅力について「いろんな種類があり、どれも美しい」と語る。心臓にペースメーカーを入れているが、環境美化への情熱は衰えない。
市役所前のガジュマルには3年前にもカトレアなどを着生させたが、ガジュマルが生い茂って日陰となりうまく育たなかった。今年は日陰に向いているコチョウランを植えたところ、順調に開花した。「沖縄は温かく、ラン栽培に適している。(屋外でもよくランが見られるので)外国から来た人は驚くと思う」と話し、愛情を込めて日々育てている。