「こどもの国」の動物たちを生配信 月刊誌「どうぶつのくに」が動画で動物園を支援


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インドゾウの琉花への餌やりの様子を紹介する田井基文さん(左から2人目)ら=27日、沖縄市の沖縄こどもの国

 【沖縄】新型コロナウイルスの影響で来場者数が落ち込む動物園や水族館を支援しようと、月刊誌「どうぶつのくに」は動物たちの動画配信を始めた。同誌の田井基文編集長が27日、沖縄市の「沖縄こどもの国」を訪れ、動物の生態や園の特徴を紹介した。中継は動画配信サイト「ツイキャス」で配信され、視聴料金が施設に寄付される仕組み。同園を皮切りに全国各地の動物園なども配信する予定だ。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、全国の動物園や水族館では臨時休園が相次いだ。休園中も動物の飼育や施設の維持管理費はかかり、収入減に悩む施設を支援しようと企画された。企画の第1弾に沖縄こどもの国が選ばれ、田井編集長が案内役を務めた。飼育員と園内を回り、餌やりの様子などを生配信した。

 こどもの国は4月11日から5月末まで休園した。例年、遠足やゴールデンウイークなどで多くの来場者が訪れる時期だが、休園で収入は大幅に減少した。翁長朝(はじめ)総務企画課長は「客足は徐々に戻りつつあるが、今後も動画配信やSNSを活用し、新たな収入源を模索していきたい」と話した。

 視聴料は500円で、実費を除いて施設に寄付される。7月11日までツイキャスの「どうぶつのくに」のページから視聴できる。