嘉手納基地火災、県、30日に基地内視察


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黒煙を上げる嘉手納基地の火災現場=22日午前10時29分、(ジャン松元撮影)

 米軍嘉手納基地の危険物取り扱い施設で火災が発生し塩素ガスが発生した問題で、県基地対策統括監の金城典和参事は30日、同基地に立ち入り、火災現場を視察する。第18施設群司令官のロバート・グレンジャー大佐が対応し、火災の状況を説明する。地元市町村が立ち入りしたことを受けて県が立ち入りを申請した。

 沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」は先だって25日、米軍嘉手納基地に立ち入り、現場を確認した。当初から調査目的ではなく、離れた所から火災のあった施設を視察した。

 火災は22日に発生した。施設で保管していた次亜塩素酸カルシウムが消火の水と反応し、有害な塩素ガスが放出された。米軍関係者ら約100人が喉や目に痛み・かゆみを訴える症状が出た。