沖縄、北谷町役場で130人がPCR検査 米軍のコロナ大量感染受け、飲食店従業員ら受診


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北谷町内の飲食店の従業員や訪問客らに対し、無料で実施されたPCR検査=12日午前、北谷町役場

 【北谷】県立中部病院と県、北谷町は12日、同町内の飲食店などの従業員らを対象とした新型コロナウイルスのPCR検査を町役場で行った。症状の有無にかかわらず、130人が無料で検査を受けた。結果は14日までに判明する見通し。県立中部病院の巡回診療として実施した。

 検査は役場前の屋外で感染防止策を講じた上で行われた。前日夜に町内のバーやナイトクラブなどでチラシを配り、検査を受けるよう呼び掛けていた。

 町内の飲食店で働いている30代男性=沖縄市=は「子どもに関わる機会も多いので、感染を広げてしまうのが怖かった。検査で安心できる」と話す。基地内での感染者増加に「もっと早く情報提供があれば、できることも増えるはずだ」と話した。

 飲食店従業員の40代女性は「毎日不安を感じながら接客している。もっと多くの人が検査を受けられるといい」と要望した。

 県立中部病院の高山義浩医師は「もし何人も感染者が確認されるようなら、県などは(検査場の)常設や他の地域での検査も検討すべきだ」と話した。

 米軍基地内で60人以上の感染が確認されており、4日の米独立記念日前後には北谷町を含め、多くの飲食店や公園などに米軍関係者が出入りしていた。【琉球新報電子版】