「落ち着いていたのに」「米軍は大切なこと隠す」 キンザー感染者に浦添市民憤り


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
浦添市の米軍キャンプキンザー

 【浦添】沖縄県浦添市の米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)で12日に初の新型コロナウイルス感染者が出たことを受け、周辺で暮らす浦添市民からは不安と憤りの声が上がった。

 浦添市内で飲食店を営む男性は「米軍関係のお客さんも多い。そうした人をみんな感染者のように扱うのはおかしいと思うが、不安は不安だ」と話した。

 市内の商業施設で買い物をしていた女性は「せっかく県内の新型コロナ感染者が落ち着いていたのに、ショックだ。ここから感染が広がるのが怖い。基地の中で封じ込めてほしい」と話した。

 浦添市牧港の金城武信さん(71)は、感染者の詳細を明らかにしない米軍に対し「コロナに限らず、いつも大切なことを隠す。あきれてものも言えない」と憤る。さらに「日本政府は県任せにせず、米軍が情報公開するよう求めてほしい」と要望した。