モバイルルーターを生徒4000人に無償貸し出しへ コロナ第2波に備え


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 県立中学校、高校、特別支援学校の生徒で家庭にWi-Fi(ワイファイ)環境のない生徒が4257人(全体の9・1%)いたことが17日、県教育委員会が実施したオンライン学習環境調査で分かった。同日開かれた県議会文教厚生委員会(末松文信委員長)で明らかにした。県教委は新型コロナウイルスの第2波に備え、遠隔授業が受けられるようにワイファイルーターを無償で貸し出す予定だ。

 調査は県立学校の全生徒4万6649人を対象に実施した。家庭にワイファイ環境がない生徒は中学15人、特別支援学校757人、高校3485人だった。ワイファイルーターは、文部科学省が進める「GIGAスクール構想」の予算を活用して確保する。通信費は低所得世帯を対象にした支援事業に、月額1万円を上乗せする形で補助する。

 パソコンやタブレット端末などがなく、遠隔授業の動画を家庭で視聴できない生徒は全体の3・5%に当たる1649人(中学2人、特別支援学校576人、高校1071人)だった。県立学校にはパソコンやタブレット端末が整備されており、遠隔授業が必要な場合は学校が貸し出すという。