自然史博物館の設立に連携要請 準備委、知事を訪問


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 一般社団法人国立沖縄自然史博物館設立準備委員会の岸本健雄代表理事(お茶の水女子大客員教授)らが21日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、沖縄の復帰50周年事業として同博物館の設立実現に連携を求めた。委員会は、ことし1月に日本学術会議の「マスタープラン2020」で、最も重要と位置付けられる「重点大型研究計画」に同博物館の設立が初めて盛り込まれたことも報告。玉城知事は「アジアの研究と自然保護が進み、SDGsにも寄与する」と述べ、誘致に力を入れる意向を示した。

 要請後に県庁で記者会見した岸本氏や西田睦琉球大学長らは、海外には国が整備した自然史博物館があるが、アジアは「空白地帯」と指摘。岸本氏は「研究機能も持たせ、アジアの人材育成も図りたい」と必要性を強調した。