五輪空手の喜友名、1年延期も前向き 「土台固め、さらに進化」と誓う


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
稽古に打ち込む喜友名諒=3月、那覇市泊の佐久本空手アカデミー

 東京五輪の開幕まで23日で1年を迎えるのを前に、全日本空手道連盟は22日、日本代表が確実となっている6選手のコメントを発表した。男子形の喜友名諒(30)=沖縄市出身、劉衛流龍鳳会=は「この1年で基本や体づくりで土台を固め、さらに進化したい」と五輪延期を前向きに捉え、日々の稽古にまい進することを力強く誓った。

 男子形の競技日程は2021年8月6日に決定した。日程が決まったことで「当日までの準備プランをイメージしやすくなった」と金メダルを目標に突き進む。

 発表コメントでは、師匠の佐久本嗣男氏による指導の下「ミットを持った相手に突きや蹴り、受けなど形で使う技のそれぞれを実際に当てて打ち込む練習をしている」と近況を語った。

 当てる時の感覚や相手との距離間、足運びや技の力強さを相手に伝える体の使い方を研究するためで、「体の使い方の引き出しが増えているなという自覚がある」とレベルアップを実感しているという。

 史上初の全国高校総体中止を受け、全空連が実施した「全国高校空手道形インターネットGP」では、喜友名が指導する生徒が8強に入賞したことに触れ「あらゆる全ての大会で多くの人が準備に力を注いでくれるからこそ、大会、試合ができるのだと強く感じている」と語った。