(奥武山公園水泳プール)
▽決勝
那覇西 6 4―1 5 那覇商
1―1
0―1
1―2
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<ハイライト>土壇場で逆速攻
水球決勝は最後まで勝者の分からない接戦だった。那覇商の猛追をかわし、苦しみながらも那覇西が6連覇を決めた。各6分間の4ピリオド制。第1ピリオドで伊波盛能や大場龍希主将らがマークを振り切って得点。4―1と圧倒的な攻撃力で優位に立った。
第3、4ピリオドは暑さで動きが鈍った。パスやシュートは精度が欠け、攻めてもゴールを外す場面が目立った。第4ピリオドの残り1分で追い付かれ5―5。決定機と勢いづく相手攻撃を阻み逆速攻で決めたのが決勝点だった。大場主将は「先輩たちがつないできた連覇を途切れさせず勝てたことがよかった」とほっとした表情。「ふがいない試合になった」と反省した。
双方とも小学生から競技を始めたメンバーも多く、旧知の仲間たち。ずっと指導してきた那覇西の永井敦コーチは「社会に出れば思い通りにいかないこともある。水球をやってきて学んだことを生かし、場面場面で判断できる人になってほしい」と声を掛けた。 (大城三太)
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守護神 那覇商GK仲島
○…まさに守護神の活躍だった。那覇商のGK・仲島徹彦は後半、那覇西のシュート攻勢を何度もファインセーブ。劣勢からチームにいい流れをもたらし接戦に持ち込んだ。
第4ピリオドに高良琉樹が意表をつくロングシュートで同点に。残り6秒。仲島は自ら攻撃に加わり逆転を狙った。しかし逆に攻められて、無念の失点を喫した。
試合後は悔しさの方が強く、涙が止まらなかった。日体大に進学し競技を続ける。「レベルが高いので先輩に食らいついていく」と将来の活躍を誓った。