鶏140羽を不法投棄 宮古島の企業、保健所から行政指導 養鶏場閉鎖で処分「軽率だった」


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 【宮古島】宮古島市の製塩業パラダイスプラン(西里長治社長)は26日、同社の廃棄物処理の方法に関して行政指導を受けたことをホームページで公表した。6月末に市内で経営する養鶏場を閉鎖する際、飼育していた鶏約140羽とソフトクリームミックス(原料)1000リットルを適切に処理せず養鶏場内に埋めたという。宮古保健所が廃棄物処理法違反に当たるとして警告書を交付し、是正を指導した。行政処分はない。

 養鶏や養豚などの畜産動物の死骸は廃棄物処理法で産業廃棄物と定められている。自社敷地内でも自由に焼却や埋設することは原則、許されない。西里社長は「場内処分と理解していた。軽率だった。保健所の指導に従って鶏を掘り起こして適切に処理したい」とした。

 宮古保健所によると、6月下旬に情報提供を基に養鶏場に立ち入り、鶏の不法投棄を確認した。警告書を出し、是正するよう指導した。7月までに同社が鶏を掘り起こして産業廃棄物処理業者に処理を依頼するなど原状回復したことを確認したため「処分なし」とした。

 西里社長によると、経営していた養鶏場「みやコッコ牧場」では約4000羽の鶏を飼育していたが新型コロナウイルスの影響などもあり閉鎖した。