茨城・境町へ沖縄直送「国頭村公設市場」オープン


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茨城県境町の「道の駅さかい」内にオープンしたアンテナショップ「沖縄県国頭村公設市場」(道の駅ゆいゆい国頭提供)

 【国頭】茨城県境町の「道の駅さかい」物産館内で8日、国頭村の「道の駅ゆいゆい国頭」のアンテナショップがオープンした。8、9の両日にはオープン記念として沖縄フェスが開かれ、訪れた多くの人が沖縄気分を満喫した。

 アンテナショップの名称は「沖縄県国頭村公設市場」。境町と国頭村の「道の駅」は、2018年4月に友好都市協定を締結しており、これまで関係者らが互いに物産展を開催するなど交流してきたことがオープンのきっかけとなった。

 ショップでは、国頭で採れたマンゴーやパイナップルといった果物のほか、村特産のカラギ茶などを販売。国頭のみならず、オリオンビールや泡盛などの酒類に加え、クッキーやグッズなど、県内各地から幅広い品ぞろえで沖縄の魅力を発信する。

 店内には「レストランくいな境店」も併設。国頭村の名物・猪豚そばや「サーターアンダギー ブルーシールアイスのせ」などのメニューが並び、沖縄感あふれる食事を楽しめる。

 8、9日の沖縄フェスではマンゴーやパイナップルがほぼ完売したほか、伊是名の生モズク量り売りや泡盛の試飲会が開かれ、盛況となった。関係者によると「新型コロナの影響で行けないが、目を閉じると沖縄を感じる」と涙した女性もいたという。

 道の駅ゆいゆい国頭の田場聡さんは「農家の所得向上や地域の活性化にもつなげていきたい」と期待を込めた。国頭村の知花靖村長は「喜ばしいことで感謝している。今後もいい交流を続けていきたい」と語った。