「おたべ」で有名な美十、国際通りに新店舗 沖縄工場完成 バナナパンなど製造


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うるま市勝連南風原に完成した美十の沖縄工場=27日、うるま市勝連南風原

 京都の銘菓「おたべ」などの製造販売で知られる「美十」(京都市、酒井宏彰社長)は27日、うるま市勝連南風原の国際物流拠点産業集積地域内で建設していた沖縄工場の完成式典を開いた。30日に那覇市のドン・キホーテ国際通り店1階にオープンする美十の新店舗「バナナパラダイス」で販売する菓子などを製造する。

 同社の国内4番目の工場で、9月5日ごろに本格稼働を開始する。2階建てで1階が生産ライン、2階は県外から出張してきた社員の宿泊スペースなどが備えられている。

 酒井社長は「工場運営のノウハウを詰め込んだ最新鋭の工場が完成した。沖縄の皆さんに愛される工場にしたい」と話した。

 19年の建設開始当初は香港のテーマパークで販売するクッキーなどの製造を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により香港向けの出荷が止まり、新店舗の商品製造に変更した。新型コロナウイルスの収束後は香港向け商品の製造をする予定。

 国際通りの新店舗では、生バナナを練り込んだパンやバナナラスク、ケーキ、ジュースなどバナナを活用した菓子などを提供する。酒井社長は「バナナは注目されている食材で、加工もしやすい。ゆくゆくは島バナナを使った商品開発もしていきたい」と話した。