「収入減り夜もバイト」 コロナ困窮ひとり親に支援つなぐ


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ひとり親家庭のさまざまな相談に応じる那覇市など関係機関の担当者=30日、那覇市松山の市津波避難ビル

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、困窮するひとり親家庭を支援しようと、沖縄県那覇市は30日、同市松山の市津波避難ビルで相談会を開催した。市の関係部署や市社会福祉協議会などが参加し、家賃や学費、育児など相談内容に応じて各種支援制度につないだ。24世帯が相談に訪れた。

 相談に訪れた4歳女児の母親(24)は、市内の服飾店で働く。新型コロナの影響で4~6月は自宅待機になり、給与は月3~4万円程度に落ち込んだ。親に子どもを預けて夜は飲食店でアルバイトをし、何とかしのいだという。7月から服飾店の仕事は時短勤務で再開したが「収入のいい仕事に転職し、昼の仕事1本だけで生活できるようになりたい」と話す。今回は就職活動の相談で訪れ、社協の貸付制度の紹介も受けた。

 小学1年の男児を育てる女性(35)は、コールセンターで仕事をしていた。新型コロナの影響で4月から職場が休業。5月に転職したが、今の職場は狭いスペースで会話するため「感染するのでは」との不安もある。休校が長引き、子どもが学校に行きたがらないため、育児について相談をした。