大型で非常に強い台風9号の影響で、沖縄・久米島町は31日昼過ぎから暴風に見舞われている。1日には最大瞬間風速54・5メートルを記録。島内では高さ約10メートルの木が倒れ、バス停の屋根が吹き飛ばされるなどの被害が確認されている。
久米島町役場によると、停電の影響で一時、村内2カ所に開設された避難所に最大46人が避難した。コロナ対策で間隔を空けて利用したものの、冷房が使えず、大型扇風機で暑さをやり過ごす場面があった。
1日午後6時現在、久米島町消防本部や町役場に被害の報告は入っていないが、町職員は「まだ暴風警報発令中で危険があり、島内の被害を直接確認できていない。この風の強さで本当にみんな無事なのか心配だ」ともどかしそうに話した。【琉球新報社電子版】