規模小さくても「元気出た」 沖縄市で「密」避け道ジュネー 「コロナ吹き飛ぶ」太鼓響く


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
例年より規模を縮小して行われた久保田青年会の道ジュネ―=2日午後9時ごろ、沖縄市久保田(新里圭蔵撮影)

 【沖縄】旧盆最終日のウークイの2日、沖縄市久保田青年会は先祖をグソー(あの世)へ送り出すエイサーの道ジュネーを披露した。昨年まで同青年会は総勢40人で地域を回っていたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため約15人に縮小した。見物する住民らとの距離を保ち、地域を限定して練り歩いた。

 太鼓や三線の音が鳴り響くと、住民らは玄関先から演舞を眺め、手拍子や指笛を送った。与儀哲也さん(85)は「元気が出た。太鼓の音でコロナも吹き飛ぶかもしれない」と笑った。

 屋宜玲音青年会長(21)は「道ジュネーは地域に貢献する大切な行事だ。『ありがとう』と言う人もいて、やってよかった」と達成感をにじませた。

 市内の道ジュネーは例年、旧盆中に自治会ごとに行われ、市外からも多くの見物客が訪れる。今年は新型コロナの影響を受け、多くが中止となった。各青年会はエイサーの音楽を流したり、動画を配信したりして趣向を凝らした。