自民沖縄県連が予備選実施を決定 総裁選、党員8000人に 


この記事を書いた人 Avatar photo 嶋野 雅明
自民党総裁選で党員による予備選挙を実施すると発表した県連役員ら=4日、那覇市の県連会館

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選で、自民党沖縄県連は4日、那覇市の県連会館で常任総務会を開き、県内の党員による独自の投票(予備選挙)を実施することを全会一致で決めた。県内の自民党員は約8千人。常任総務会メンバーによる投票を含めて最も得票の多かった候補者に全3票を投じる「総取り」方式を採用する。

 県連は7日から順次、党員に投票用紙を発送し、党員は返送する形で投票する。投票用紙は12日必着で13日午後に開票作業を実施し、結果は公表する予定。一方、常任総務会の投票は3人の国会議員を除く23人で実施する。党員票も23票として、得票数に応じて票を割り振る「ドント方式」を採用する。

 常任総務会は冒頭のみ報道陣に公開された。常任総務会終了後、末松文信総務会長は「党員の意思を最も反映させる方法で投票を行うことを決めた」と述べた。総裁選を巡っては、党本部から県連に対して党員の意向調査を促す文書が通知されていた。

 総裁選は菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の3氏が争う構図となっている。