緊急事態解除 沖縄県は療養者数と感染者数の改善見込む


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 沖縄県は4日、緊急事態宣言の解除を発表したが、県の警戒レベルは引き続き第3段階の「感染流行期」にある。警戒レベルを判断する七つの指標のうち療養者数と病床占有率は最高の第4段階の「感染蔓延(まんえん)期」で、重症者用病床占有率、新規感染者数、新規PCR検査の陽性率も第3段階にある。

 その中で緊急事態宣言を終了した判断の根拠について、県の大城玲子保健医療部長は「七つの指標の1週間ごとの状況について下がり傾向か、横ばいかなどを見た」と説明。検査体制や病床確保状況を含めた「総合的な判断だ」と強調した。糸数公保健衛生統括監は1週間の傾向を見た上で、今後、療養者数と新規感染者数は下がっていくとの見通しを示した。

 県は緊急事態宣言を延長した先月28日から5日を医療提供体制と検査体制の拡充に充てる期間としていた。この間、県は140の医療機関と契約を結び、7日から無症状の濃厚接触者への検査も再開するとしている。