社会
戦後75年・言葉を刻む 

こいつを聞く時は涙がこぼれた。「玉砕ス」 言葉を刻む(7)

こいつを聞く時は涙がこぼれた。「玉砕ス」

山形市、高橋良太郎さん

 

 戦時、通信兵として満州にいた。

 大本営などからの命令は暗号化されていたが、前線の部隊が最後の突撃をする「玉砕」を司令部に報告する際は、暗号化されていない電文「生文」だった。

 モールス信号の電子音が意味する「送信機、機材その他重要書類を焼却し、これより玉砕せんとす」を5、6回は聴いた。

 発信元は、はるか南方の島々で戦っている部隊。電文を打っている兵士の叫び声のように思えてならなかった。


(2015年8月9日、山形新聞掲載=当時89歳) 


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