コロナ、沖縄で高齢者4人死亡 新規感染19人 那覇のこども園でクラスター


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コロナウイルスの電子顕微鏡写真

 沖縄県は7日、新型コロナウイルスに感染し、県内医療機関に入院していた4人が死亡したと発表した。死亡者の累計は36人になった。新規感染者は19人で累計感染者数は2229人となった。那覇市内の認定こども園で職員4人と園児1人の計5人のクラスター(感染者集団)が発生した。県認定のクラスターは18例目となる。 

 県によると、死亡した那覇市の90代女性と南部保健所管内の80代男性は別の疾患で入院中で、入院先でクラスターが発生した。いずれも院内感染の可能性がある。90代女性は先月3日にPCR検査で陽性を確認、今月5日に死亡した。80代男性は先月12日に陽性が判明し今月6日に死亡した。

 このほか、死亡した糸満市の70代男性は別の感染者と接触があり、先月7日に検査で陽性が判明、24日に死亡した。県には5日に報告があった。報告が遅れた理由について県は確認中としている。豊見城市の80代女性は先月21日に陽性を確認し4日に死亡した。いずれも死因は調査中。

 那覇市によると、クラスターが発生したこども園では8月30日に最初の感染者が確認された。感染経路は不明。4日に5人目の陽性が判明した。一部の職員・園児は検査中で、今後、保育従事者と全園児のPCR検査をする予定。施設の消毒は終えている。この園は8月30日から今月12日までの予定で臨時休園している。

 7日発表の新規感染者は6日に14人、7日に5人の計19人でうち70代以上は5人。人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は8・17人で全国最多が続く。県は集計時の入力ミスなどで患者の重複や誤登録があったとして10件を削除し累計感染者数を訂正した。