石垣市陸自配備 「対立ではなく、手を結んで実施を」住民投票求める会が控訴


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
控訴を報告する「住民投票を求める会」の金城龍太郎代表(左)ら=9日、石垣市内

 【石垣】沖縄県石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票の実施を市に義務付けるよう求めた訴訟について、那覇地裁が原告請求を却下した判決を不服として、原告の市住民投票を求める会は8日付で控訴した。同会が9日、市内で会見を開いて報告した。

 那覇地裁は原告の請求が義務付け訴訟の要件に当たらないとして、争点となった市自治基本条例の解釈などは判断しなかった。

 求める会の金城龍太郎代表(30)は「対立して実施を勝ち取るというよりも議会や行政、司法とも手を結んで実施の方向に持っていきたい。それができれば新たなまちづくりや人との関係など、良い方向に変わると思う」と話した。