コーヒー豆でルワンダ支援 大学生、読谷で起業 「子の未来開く場に」


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努

 【読谷】アフリカ・ルワンダの山頂で採れた最高級コーヒーといわれる「ブルボン」豆を使用したスペシャルティコーヒーを販売して、ルワンダのシングルマザーや子どもたちを支援する店「Tobira Cafe(トビラカフェ)」が2日、読谷村波平にオープンした。

(左から)共同経営者の大下直樹さん、山田果凜さん、友人で店を手伝っている天方向日葵さん=9月3日、読谷村波平の「Tobira Cafe(トビラカフェ)」

 店主は兵庫県出身で、大阪大学に通う学生の山田果凜さん(19)。山田さんは中・高を読谷村の沖縄クリスチャンスクールインターナショナルで過ごした。引きこもりの経験があったが、起業体験プログラムで訪問したルワンダで、厳しい環境の中で生きている子どもたちを支援するため社会起業家を目指し開業した。

 コーヒーの他にもルワンダのカラフルな飾り物「イミゴンゴ」や加工したアクセサリーなどを販売し、毎月の売上から5%を現地の支援団体へ寄付する。

 カフェをイベントスペースとしても活用したいと話す山田さんは「中学のころ生きるのが嫌で不登校だった私が、扉を開けることで支えられた。トビラカフェも未来が見える新たな出会いの場にしたい」と抱負を述べた。

ルワンダの山頂で採れた最高級コーヒーブルボン豆

 また共同経営者の大下直樹さん(24)は「月40万円あればすべての支援が可能。1店舗では厳しいが、将来的にはフランチャイズ店舗を増やし、店舗全体で目標を達成したい」と目標を掲げた。問い合わせはトビラカフェ(電話)098(958)2255。

(喜納高宏通信員)