原因不明の白濁、沖縄市知花の比謝川上流　県企業局が取水停止

　【中部】沖縄市知花を流れる比謝川上流で11日、河川の水が白濁している様子が確認された。同日時点で原因は分かっていない。比謝川水系は県内7市町村・45万人に給水する北谷浄水場の取水源の一つ。県企業局は、白濁を受け、同日午前から長田川と比謝川のポンプ場からの取水を停止している。同局によると他の水源から補っているため給水への影響はないという。

　11日午前8時ごろ、市知花の下泉川橋や市松本の松本橋などで河川の水が白く濁っている状況を見た市民が県や沖縄市に連絡し、関係機関が現地を確認した。周辺で異臭は確認されなかった。

　本紙取材に応じた企業局の担当者は、必要があれば今後、水質調査も実施するとし、水質が改善され次第、取水を再開する意向を示した。

　河川の定時確認を行っている関係者によると「この辺の水は普段は透明で、魚が泳いでいるのも見えるほど」だという。近所に住む男性も「こんなに濁っているのは初めて。早く原因を明らかにしてほしい」と話した。