那覇・本島南部、救急態勢逼迫 医療関係者のコロナ感染・待機相次ぐ


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 医療従事者や患者の新型コロナウイルス感染を受け、那覇市内では12日現在、救急診療を行う4病院のうち2病院が受け入れを制限している。県の糸数公保健衛生統括監は同日「逼迫(ひっぱく)は深刻で、那覇市近隣の医療機関にも影響している」として救急受診は慎重に判断するよう呼び掛けた。

 市内では、那覇市立病院で医師や看護師ら6人が感染、10日には感染した患者の治療に関わった医師ら28人が自宅待機となり、小児科と産婦人科以外は救急を受け入れていない。沖縄協同病院も感染者が確認され、救急診療を一部制限している。沖縄赤十字病院、大浜第一病院が市内の急患を受け入れるが、市外医療機関にもしわ寄せが出ているという。糸数統括監は特に那覇・南部地域では(1)平日は日中にかかりつけ医を受診(2)子どもの不調は小児救急電話相談(#8000)を利用(3)救急を受診しなければならないか慎重に判断すること―を呼び掛けた。

 小児救急電話相談は短縮ダイヤル「#8000」にかけると看護師が対応し、どのような場合なら自宅で様子をみていいか助言してくれる。平日は午後7時から翌日午前8時まで、土日祝日は24時間対応する。