沖縄県、4連休を前にコロナ注意報 新規感染4人「改善傾向」でも警戒続く


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沖縄県庁

 県は14日、新型コロナウイルスに新たに4人が感染したと発表した。累計感染者数は2294人となった。人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は4・74人で、全国4番目だった。
 玉城デニー知事は感染状況について「改善傾向が続いている」との認識を示した。県は同日、感染防止対策と社会経済活動の両立を図る取り組みとして「感染注意報」第1報を発表した。21日の「敬老の日」を含む連休に向けた三つの指針を明らかにした。
 
 玉城知事は「警戒レベルは引き続き第3段階の水準にあり、油断することはできない」としながらも、療養者数と新規感染者数が順調に減少していると指摘した。注意報では(1)県をまたぐ往来での健康観察と感染予防の徹底(2)離島渡航時の受け入れ状況の確認(3)「敬老の日」の高齢者との直接面会の自粛―を呼び掛けた。

 病床の状況では、重症病床27床に入院者が7人、重症者用病床占有率は25・9%で「流行警戒期」の第2段階に引き下げた。
 糸数公保健衛生統括監は「コロナの病床に余裕ができている」とし、病床占有率が回復基調にあるとの見方を示した。一方、新型コロナ患者以外の救急患者への対応については「病床確保に苦労している」とし、医療体制の見直しが必要との見方を示した。
 
 米軍関係の新規感染者はゼロで累計感染者数は400人。